2008年06月11日

『やじきた道中 てれすこ』を観る(2007/11/22)

【あらすじ】
 太平の時世、大坂で「てれすこ」なる謎の生き物が見つかって大騒ぎになっていた頃。品川にある遊郭「島崎」の花魁・お喜乃は、彼女にぞっこんの新粉細工職人・弥次さんこと弥次郎兵衛に言い寄り、足抜けの画策をしていた。惚れた女の頼みとあっては、と弥次さんが大ハリキリで部屋を出ると、なんと首をくくろうとしている男が!?
 その男は売れない歌舞伎役者の喜多さんこと喜多八。弥次さんと幼なじみの彼は、初の大役を得た晴れ舞台で大失態をさらし、自害しようとしていたところだったのだ。弥次さんと再会した喜多さんは自害を思い止まり、彼らの脱走を手伝うことに。そして、3人寄れば文殊の知恵とばかり、お喜乃の足抜けを導くことに成功する。
 そもそもはお喜乃が、病床に伏す父親に会いたいがために企てたのだが、当のお喜乃は余裕の顔。一方、そんな彼女に不信感をみじんも抱かずに楽しく旅を続ける弥次さん喜多さん。
珍道中の末に、一行は箱根に到着するが‥‥。
(オフィシャルサイトはこちら

【監督】平山秀幸
【出演】中村勘三郎 柄本明 小泉今日子

【評点】75点
 おなじみ弥次さん喜多さんを登場人物に、江戸古典落語のエピソードを繋ぎ合わせる形で構成された「道中もの」映画です。
エピソードを積み重ねる構成なので、エピソード間の繋ぎの部分で間延びしている印象を受けるのが難点ですが、各エピソードは落語を下敷きにしているだけあって、流石に面白い。
ただ、基礎知識としての落語を知らないと楽しめないエピソードもあり、若い人向けではないような(「若い奴なんか解ってたまるか」というスタッフの言葉が聞こえてきそう‥‥)

 あと、

 柄本明サイコー!

 普段は気弱でうだつのあがらない役者(『忠臣蔵』でのドジっぷりに爆笑)ですが、酒が入ると暴君に豹変する喜多さんを面白おかしく演じています。
中村勘三郎もテンポの良い台詞回しが印象的でいいのですが、柄本明と比べると、ちょっと影が薄いですね。
小泉今日子は個人的には違和感がありましたね。確かに彼女は「翔んでる女(もはや死語だね)」ではありますが、花魁というには艶が足りない様な気がします。万田久子あたりにやらせたら、また違った感じになったでしょうね。

 各エピソードに出てくる脇役陣も豪華、というよりカメオ出演のノリですね。私は冒頭の心中シーン(落語ネタの映画の冒頭で近松を持ってくるあたりニヤリとさせてくれますなぁ)の笑福亭松之助とラストの藤山直美がいい味出してて好きですね。

 残念なのは、道中が大井川の川越えまでで終わっている事。一応「てれすこを手に入れる為に大坂に行く」という話なので、そこまでやって欲しいなぁ。続編希望です。

 決して若者向けとは言い難いし、メッセージ性があるとも思えませんが、お気楽に楽しみましょ、この映画も人生も
posted by TARGET at 00:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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