2008年06月26日

『フライボーイズ』を観る(2007/11/29)

【あらすじ】
 1916年、戦局が激化する第一次世界大戦に対しアメリカが中立の立場をとっていた時期、テキサスの若者ローリングスは、実家の900エーカーの農場を差し押さえられてしまい、州外への退去を余儀なくされる。
彼の選んだ新天地はフランスだった。映画館で上映されたニュース映画でパイロット達の活躍を知り、そこに自分の未来があると感じたのだ。
フランスのラファイエット戦闘機隊に所属したローリングスは、同じくアメリカからやって来た仲間達と出会う。

軍役を果たす家族の伝統を守ろうとするジェンセン。
権力者の父へのコンプレックスを抱くロウリー。
アフリカ系アメリカ人である自分を差別しないフランスへの忠誠を尽くそうとする元プロボクサーのスキナー。
生意気で独りよがりの態度を取るビーグル。

 彼らは皆、パイロットとしては全くの素人だった。司令官のセノール大佐は、彼らが初歩的なフランス語すら学んできていないことに呆れながらも、暖かく隊に迎え入れる。一方、新米パイロットが戦場で3〜6週間しか生きられないことを知っている先輩パイロットのキャシディは、彼らに冷めた態度で接する。
兵舎代わりのシャトーに身を落ち着かせたローリングス達は、さっそくパイロットとしての訓練を受ける。
複葉機の基本的な操縦技術、機銃の撃ち方、空での戦術、そうした訓練の日々のさなか、ローリングスは不時着事故を起こしてしまう。
彼を助け介抱したのは、近くの家でひっそりと暮らす若いフランス人女性ルシエンヌだった。その美しさに魅了されたローリングスは、英語を理解出来ない彼女に自分の想いを懸命に伝えようとする。

 そして、ついにローリングス達に初陣の日が訪れる。勇んで基地を発つ彼らだったが、質、量共に勝るドイツ軍の編隊は想像をはるかに超える強さで、ローリングスらには為す術がなかった。しかし、仲間の死を乗り越え、心身共に成長を遂げつつある彼らは2度目の出陣で初めて敵を撃墜。
彼らはパイロットとして着実に戦力となっていった。
(オフィシャルサイトはこちら

【監督】トニー・ビル
【出演】ジェームズ・フランコ ジャン・レノ
    マーティン・ヘンダーソン ジェニファー・デッカー

【評点】85点
 ひとことで言うと、

 『第一次世界大戦マニアによる、こだわりぬいた空戦映画』

という感じでしょうか。普通ならメインになってもおかしくない「主人公の戦地の恋」は完全にオマケ。「主人公の成長物語」も「人間のとして成長」というより、「戦闘機乗りとしての成長」の描写がメインで、一般の人に手放しで勧められるかと言うと、考え込んでしまう様な作品です。

 しかし、ヒコーキ好きとなると話は別。第一次世界大戦の複葉機が飛ぶ姿を大スクリーンで拝めるだけでも眼福なのに、

 空中戦ですよ。

 それが連続するんですよ。

 部隊同士の乱戦もあるんですよ。

 対飛行船空戦もあるんですよ。

もう狂喜乱舞。実機が数少ない現在、CGがなければこのような映像は成立しなかったでしょう。初めて技術の進歩に感謝しましたよ。

 しかし、それだけではありません。
アクロバット飛行の免許を持っているという監督(マニアだねぇ)だけあって、空中戦の描写が常にパイロット目線なのもいいし、初陣で撃墜されてしまう等の新米パイロットの過酷な現実や、飛行機創成期における手探り状態の飛行訓練風景等もしっかり描写されています。
少し演出が派手かなぁとも思いますが、基本をしっかり押さえているので、ご愛嬌の範囲でしょう。
(空中戦になると、みんな飛行帽に飛行メガネ姿になるので、誰が誰だか判らなくなるのもご愛嬌)

 まさにマニアによるマニアの為の映画です。

 ヒコーキ好きなら絶対観ましょう!
posted by TARGET at 22:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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