2008年10月12日

『バンテージ・ポイント』を観る(4/1)

【あらすじ】
 スペイン・サラマンカ、マヨール広場。シークレットサービスのトーマス・バーンズは、国際テロ対策の首脳会議に出席するアシュトン大統領の警護にあたっていた。
 ところが、大観衆を前に挨拶しようとした大統領に、一発の銃弾が―。

 バーンズと共に演壇上で護衛していた、シークレットサービスの同僚テイラー。
銃撃の一部始終を全世界にライブ中継していた、TVプロデューサーのレックス。
さらに、偶然にも狙撃犯を自分のビデオカメラに収めたと言う、アメリカ人旅行者のハワードなど‥‥。

 パニックに陥った広場で、鍵を握る目撃者8人。
しかし、職業も国籍も異なる彼らが、それぞれの地点・立場から見たものは、食い違っていた。
事件の裏に潜む真相を、たったひとりで追い詰めるバーンズ。
錯綜する策略の中、彼は真実に辿り着けるのか。
 そして、すべての視点(バンテージ・ポイント)の先に見えてくる、衝撃の結末とは―。
(オフィシャルサイトはこちら

【監督】ピート・トラヴィス
【出演】デニス・クエイド マシュー・フォックス フォレスト・ウィテカー ウィリアム・ハート


【評点】80点
 この作品の最大の特徴は、

「同じシチュエーションを異なる視点見せる」

という演出にあるでしょう。

「同じシチュエーションを繰り返し見せられるのは退屈ではないか?」

と思う向きもあるかと思いますが、この作品ではさにあらず。
というのも、畳み掛ける様な演出でテンポが非常にいい。
それと、視点が変わる度に、前の視点のそれとは「違う何か」が加わっていて、その違いを感じるのが楽しい。
要は、ただ単に違う視点で録りました、というのではないんですわ。私が思うに、この作品においては「違う視点=異なる主観」なのですよ。

つまり、観客が見ている映像は、

「視点の主の主観が入った映像」

なのです。

 なので、視点の主の勘違いや、見間違い、果ては嘘まで映像化しているかもしれません。
ところが、観客の方は

「映像は客観的なものである」

という先入観があるので(それが今作の様なドキュメンタリー的映像なら尚更)、騙されてしまう。サスペンスの手法としては、反則っぽい気もしますが、

『主観と客観のギャップがもたらす混乱』

を大胆に演出に取り入れた監督の手腕(というより度胸)に拍手を送ります。

 個人的には最後のカーチェイスシーンも面白かった(長いという声もあるらしいけど)。


 俳優陣にについては、

「デニス・クエイドは手堅いなぁ」

とか、

「シガニー・ウィーバー目立たへんなぁ」

とかありますが、一般的にはフォレスト・ウィテカーの『ラストキング・オブ・スコットランド』からの変わりっぷりに驚かれた方が多いそうで。
でも、個人的には今回みたいな

「人のいいオッチャン」

役の印象の方が強いんですがね。それにしても、いい味出してるなぁ。

 いろいろ書きましたが、結論。

 時間を忘れさせてくれる良作

です。観ていない方は是非。
posted by TARGET at 22:30| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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