2010年01月14日

2010年1月の映画

 12月に観た映画は5本。
『戦場でワルツを』 70点
 1982年に起きたサブラ・シャティーラの虐殺に居合わせた監督が、後日、自らの記憶を再構築する為の旅とサブラ・シャティーラの虐殺をクロスオーバーさせたドキュメンタリー。
 なにより、ドキュメンタリーの表現方法にアニメーションを用いた事が画期的。
また、アニメーションでありながら、そのリアリティに驚きを覚えます。
ただ、極めて私小説的な作品である為、娯楽性には欠ける所ではありますね。

『東のエデン 劇場版T The King of Eden』 65点
 TVアニメの続編とはいえ、話自体は確かに面白いです。
ただ、上映時間が短く、何故2本に分けたのか疑問です。
話の継続性を考えると1本にまとめた方が良い様に思います。

『パブリック・エネミーズ』 45点
 スタイリッシュではありますが、主人公のジョン・デリンジャーが追い詰められていく過程にリアリティが感じられず、演出の弱さが印象に残りました。
私見ですが、演出の弱さの要因として、
 追い詰めるFBI捜査官を筆頭に脇役の描写が淡白な事。
 物語の時間の流れの描写が曖昧な事。
 彼と愛人との間にある絆が希薄に感じる事。

があるのではないでしょうか。

『カールじいさんの空飛ぶ家』 95点
 
 私、泣いてしまいました・・・

 まず冒頭のカールとエリーの生涯を描いた部分の演出が秀逸です。正直、クライマックスシーンの演出と言ってもいいくらい。
更に、それを物語の伏線張りに持ってくる所が、また凄い。
この伏線があるので、クライマックス直前の「転」の部分が一層増幅されて心に響きます。
子供が観ても面白い冒険譚になっていますし、裏に隠された深い部分を感じさせる滲み出る演出が心を揺らします。
むしろ大人向けと言ってもいいくらいです。

『インフォーマント!』 40点
 内部告発者が、実は嘘つきで捜査陣を翻弄するというネタは、それだけでも滑稽なのに、それを更にコメディにしてしまう意図がよく解りませんでした。
特に、物語を進行する上で主人公視点のモノローグを使うのですが、それが邪魔で仕方がなかったです。

 さて、1月の映画ですが・・・

☆『カールじいさんの空飛ぶ家 3D』
 ここではCGの出来を。
 期待通りですね。個人的には飛行機のプロペラが回転するシーンが凄いと思います。実は飛行機のプロペラって遅く回るんですよね〜。それを、ほぼ忠実に再現しています。
 ただ、3D映画の特徴を生かしているかといえば、疑問を感じます。
どちらかというと併映の『晴れ ときどき くもり』の方が合っていたかな。
劇中のニュース映画の映像が2Dという気配りは流石だと思いましたけど。

☆『キャピタリズム〜マネーは踊る〜
 全体的に情緒的で底が浅い印象を覚えました。
マイケル・ムーア監督の「伝家の宝刀」であるアポ無し取材も、彼が言う所の敵(元敵含む)には全て断られている為、一方的な言い分に聞こえてしまい真実味に欠けます。
また、肝心の「何故、こうなったのか?」という疑問に対する答を陰謀論に求めてしまうのは、いかにも彼らしいですが、いただけません。
 入門編としてはいいのかもしれませんが、NHKスペシャルの『マネー革命』の方が、質が高いです。

◎『アバター
 先月からの積み残しですが、あまりにも話題になっているので観る事に。
かなり苦労するものの、3D眼鏡も掛けられるし。

◎『カティンの森
 ポーランドの巨匠、アンジェイ・ワイダ監督が、自らの父も殺されている「カティンの森の虐殺」を映画化した作品。
 重い作品だとは思いますが、これぞ映画!という作品を期待しています。

〇『マッハ!弐!!!
 「アクション映画界の3ない運動」こと、トニー・ジャーが主演・監督を務めた映画。
彼が監督というのは、ちょっと不安ですが、アクションに漬かる作品ですから問題ないでしょう。

▲『Dr.パルナサスの鏡
 テリー・ギリアム監督の幻想映画。
ヒース・レジャーが撮影途中で死去したため、残りの部分をジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの3人が務めたという事でも話題ですね。
しかし、テリー・ギリアムって前も悪天候で撮影途中で作品が御蔵入りになってたよね。御難続きだなぁ・・・

▲『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女
 今世紀最大のミステリーと絶賛された小説の映画化。
ハリウッドではなく、スウェーデン映画というのが異色
原作者がスウェーデン出身という事なので、原作者の匂いを描写するには、この方がいいかもしれませんね。

▲『誰がため
 こちらはデンマーク映画
ナチス占領下のデンマークでレジスタンス活動を続ける、2人のデンマーク人を描いた作品。
前情報では単なる英雄譚ではない様で、そこも期待しています。

△『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st
 TVアニメ『魔法少女リリカルなのは』3部作の1作目の映画化。
完全新作映像との事(監督も違うしね)だし、映画化されるであろう『魔法少女リリカルなのは A's』は観たいですから、予習という意味でも観てもいいかなと。

△『板尾創路の脱獄王
 お笑い芸人の板尾創路が、実在した脱獄に生き甲斐を見出した男の半生を監督し、演じた作品。
彼の感性って独特のものがあるし、前評判いいんだよね・・・

 今月も多士済々。みんな観たいけど、無理だろうなぁ・・・
posted by TARGET at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(メモ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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