2006年09月03日

『ユナイテッド93』を観る(9/2)

【監督・脚本】ポール・グリーングラス
【出演】JJ・ジョンソン ゲイリー・コモック
    ポリー・アダムス
(オフィシャルHPはこちら


【評点】85点
 一瞬たりとも目が離せなかった。
 5年前の9・11同時多発テロは、ほぼリアルタイムでニュース番組を見ていた。ワールド・トレード・センター(以下WTC)に2機目のユナイテッド175便が激突するのも、WTCが脆くも崩壊するのも。
 あの時の衝撃は忘れていないと思っていた。この作品を観るまでは。

 私は作品の前半部、ユナイテッド93便がハイジャックされる前のあるシーンに戦慄を覚えた。

 この便には日本人が乗っていたのである

 もちろん、当時のニュースでその事は知っていた。しかし、この作品を観るまでは、その事をすっかり忘れていたのである。「人は忘れる事が得意な生物だ」と誰かが言ってたけど、これほど重要な事件なのに、人の記憶は薄れていくものだと痛感した。

 この作品のテーマは「忘れてはいけない」だと私は思う。だからこそ、遺族や当時の当事者に取材を重ね、出来るだけ事実に沿う様に綿密に構成されている。そこには生まれながらのヒーローなどは存在しないし、絵に描いた様な悪役も存在しない。政治的なメッセージさえも存在しないのだ。

 しかし、だからこそこの作品は心に突き刺さる。乗客達はヒロイズムではなく『生きるため』に最善を尽くした。少なくとも私はそう感じた。それは私だけが持つ感想かもしれない。おそらくこの作品を観た人全てが違う感想を抱くだろう。それが監督の狙いであり、そしてその狙いは成功している。

 決して娯楽作ではない。しかし、観るべき作品だと私は思う。
posted by TARGET at 01:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画の感想(暫定版) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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「ユナイテッド93」観てきました♪
Excerpt: ☆「ユナイテッド93」 監督:ポール・グリーングラス 出演:コーリイ・ジョンソン、デニー・ディロン、タラ・ヒューゴ、サイモン・ポーランド 、デヴィッド・ラッシュ 2001年9月11日。 朝の喧騒につ..
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Tracked: 2006-09-03 22:29
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