2006年10月03日

『グエムル −漢江の怪物−』を観る(9/23)

【監督】ポン・ジュノ
【出演】ソン・ガンホ ピョン・ヒボン パク・ヘイル
    ペ・ドゥナ コ・アソン
(オフィシャルHPはこちら

【評点】65点
 正直言って評価の分かれる作品だと思う。
 配給元の宣伝が的外れもいいところなので、「怪獣映画」を期待して観に行った人は駄作に映ると思う。なぜなら【日本の怪獣映画のセオリー】で撮られていないからだ。

 日本の怪獣映画の大部分は怪獣を中心にマクロな視点で描かれている。だから、作品世界の全体像も解りやすい。しかし、この作品は「怪物に娘をさらわれた家族」という非常にミクロな視点で描かれている。しかも、その視点にブレがないので、軍や警察等の動きというのは家族の視点を通してしか知る事ができない。
 なので、『怪獣とそれに対する人々の群像劇』的な作品だと思い込んで観ると完全な肩透かしを喰らってしまう。どちらかというと『宇宙戦争』に近い作品だと思う。

 で、私の場合。私はこの監督の前作『殺人の追憶』を観ているのだが、それを踏まえてこの作品を観ると「らしいなぁ」というのが率直な感想。とにかく、この監督、観客の予測をかわすのが大好きらしく、ここ!という場面でそれをやってくれる(それも笑いの方向で)。それが楽しいといえば楽しいのだけど、知らない人は戸惑うだろうなぁ。

 もうひとつ前作と比べる話をすると『殺人の追憶』では登場人物の心理面の動きの描写が絶妙だったのに対し、今回は心理面の描写が希薄だったのは残念。

 でも、グエムルが漢江の川原を蹂躙するシーンは圧巻。カメラワークや演出も日本の怪獣映画にはない斬新さを持っていて、「セオリーに安住したらあかんよなぁ」と今更ながら思いました。

 あと、ソン・ガンホって
 
 情けない男を演じさせたらピカイチだなぁ。

 
posted by TARGET at 00:54| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画の感想(暫定版) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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映画『グエムル 漢江の怪物』(9/17)
Excerpt: 「グエムル 漢江の怪物」 原題「THE HOST」/2006年韓国/120分 【監督】ポン・ジュノ 【脚本】ポン・ジュノ/ハ・ジョンウォン/パク・チョルヒョン 【製作】チェ・ヨンベ 【製作総指揮】チ..
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Tracked: 2006-10-11 23:43
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