2006年10月27日

『父親たちの星条旗』を(試写会で)観る(10/24)

【原案】ジェイムズ・ブラッドリー ロン・パワーズ
【脚本】ウィリアム・ブロイレス,Jr ポール・ハギス
【監督】クリント・イーストウッド
【出演】ライアン・フィリップ ジェシー・ブラットフォード
    アダム・ビーチ

【評点】80点

 観ていて切なくなった。

 物語が、
  ・硫黄島での戦闘
  ・「英雄」に祭り上げられ、戦費調達の為、全米を周る日々
  ・「英雄」の息子が父について取材をする姿
 の3つの違う状況をめまぐるしく場面転換する為に物語を把握する事が一筋縄ではいかないのが難点です。しかし、「硫黄島のシーンは心的外傷によるフラッシュバックを再現した」とも解釈できない事もありません。もし、それを意図して行ったとするなら、監督の手腕は相当なものだと言わざるをえません。

 作品としての視点は硫黄島の戦闘よりも、その後の「英雄」として祭り上げられ、国家に骨の髄までしゃぶり尽くされ苦悩する3人の姿に重点が置かれていると思います。とはいえ硫黄島の戦闘が凄惨なものであるからこそ、苦悩する「英雄」達の姿を見て切なくなるのだと思いますし、「国民と国家(若しくは国家に属する政治屋)の関係とはなんなのか?」とか、「実際に戦う兵士と戦う事を命令するもの(または戦場にいない国民)の温度差」など、いろいろと考えさせる作品だと思います。

 そして、この事は今も問われているとも。偽りの理由でイラクへ兵士を送った某国の大統領然り、「人生いろいろ」と物事を茶化す事しか知らないペテン師然り、『美しい国』とほざいている某国の元首然り。
もっとも、この作品はこいつらには

 永久に理解できないだろうけどね。

 ところで、この作品ですが、救いは殆ど見出せません。この作品でこの調子だと、日本視点の『硫黄島からの手紙』は・・・
posted by TARGET at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の感想(暫定版) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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