2007年10月09日

『憑神』を観る(7/20)

【あらすじ】
 時は幕末。貧乏だが文武両道に秀で将来を嘱望されていました別所家次男・彦四郎。
裕福な井上家に婿養子に入ったまでは良かったんですが、とある事件をきっかけに離縁されてしまいます。で、実家に出戻り肩身の狭い居候生活。
 そんなある日、馴染みの蕎麦屋・甚平が、
「なんでも彦四郎様の御学友の榎本様は向島の三囲(みめぐり)稲荷にお参りした御利益で出世なさったって噂ですよ。旦那もお参りなさったらどうですかい?」
 しかし、榎本とは気心の知れた仲。そんなこと、榎本がする訳がないと彦四郎。その帰り、酔って転げ落ちた足元に、小さな祠。

「ええと、み・め・ぐ・り・い・な・り?」

 噂とはいえ、やはり気になる出世話。向島じゃないけど、きっと分社に違いないと、酔った勢いも手伝って手を合わせたのでございます。

 翌日、「伊勢屋」と名乗る福々しい男がやって参ります。そして料亭に繰り出し飲めや歌えの大盤振る舞い。さぞかし霊験あらたかな福の神だろうと大喜びの彦四郎。ところが、

「あたくし、貧乏神でございます。」

 はい?

 なんと、彦四郎がお参りしたのは、同じ「みめぐり」でも「三巡稲荷」。伊勢屋は、そこの霊験あらたかな貧乏神なのでした。
(公式HPはこちら


【原作】浅田次郎
【監督】降旗康男
【出演】妻夫木聡 西田敏行 赤井英和 森迫永依 夏木マリ
    佐々木蔵之介 香川照之 江口洋介


【評点】60点
 江戸落語の人情噺というのが全体的な印象です。
ただ、神様達が彦四郎の事を「あんたはいい人だから」と言って肩入れするんですよね。個人的には彦四郎は『いい人』というより『愚直な人』といった感が強かったので、少し違和感を感じました。

 とはいうものの、コミカルで楽しめる作品です。主役の妻夫木聡は可もなく不可もなくという感じですが、脇の演技が光ります。貧乏神役の西田敏行は楽しそうにかつ手堅く演じてますし、蕎麦屋の主人役の香川照之もいい。
特に佐々木蔵之介が自堕落に生きている様に見えて、その実生きるという事に対してある意味達観している彦四郎の兄を生き生きと演じています。
ただ、死神役の森迫永依はいただけません。俗にいう『子役の演技』で興ざめしてしまうんですよね。この部分さえなければ、もう少し評価が高くなったでしょう。

 まぁ、楽しめる作品ではありますし、肩の力を抜いて観て下さいな。
posted by TARGET at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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