2007年12月30日

今年の映画評点(未レビュー分)

 今年も今日明日を残すのみになりました。
ところが、

 未レビューの映画がいっぱい。

 なので、評点だけでも。
レビューの方は来年でごめんしてね。

『スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ』 40点
『ストレンヂア 無皇刃譚』 60点
『壁男』 40点
『インベージョン』 35点
『EX MACHINA エクスマキナ』 70点
『エヴァンゲリヲン 新劇場版:序』 55点
『ブレイブ・ワン』 70点
『やじきた道中 てれすこ』 75点
『フライボーイズ』 85点


 ‥‥たくさんあるなぁ。


【追加】
タグ:映画
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2006年11月21日

『父親たちの星条旗(吹替版)』を観る(11/16)

製作スタッフ・出演者データ及び字幕版の感想はこちら

 字幕版では解りにくかった登場人物や、その相関関係が解りやすくなりました。普段は吹替版は観ないのですが、作品を理解するという意味では意義があるのかもしれません。

 また、2回目という事もあって作品そのものについても理解が深まった様な気がします。例えば、作品冒頭でのアメリカ本土での歓迎シーンは、その後にも出てくるソルジャーフィールドでの歓迎シーンのワンカットだったとか、再度観たからこそ「なるほど!」と思う事が結構ありました。

 また、最初にはあまり感じなかった『英雄(HERO)』についてのメッセージというか問い掛けを認識できた事も収穫でしたね。
この作品では、

「『英雄(HERO)』は自らがなるものではなく、周りが創りあげる偶像に過ぎないのではないか?」

という問い掛けを発しています。そして、それは偶像であるが故に利用されやすく、また時が経てば簡単に忘れ去られてしまうという事も。

 『硫黄島からの手紙』が益々楽しみになりました。
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2006年11月02日

『アタゴオルは猫の森』を観る(11/1)

【原作】ますむらひろし
【脚本】小林弘利
【監督】西久保瑞穂
【声の出演】山寺宏一 平山あや 内田朝陽 谷啓
      小桜エツ子 田辺誠一 夏木マリ
(オフィシャルHPはこちら

【評点】40点
 映像は素晴らしいです。おそらく日本の最先端の技術を結集しているのでしょう。ただ、作品の内容がそれに追いついていない、という印象を受けました。
 アタゴオルの祭りのシーンから物語が始まります。で、ここで私は思ったのです。

 あれ? こんなに洗練された世界だっけ?

 個人的な印象ですが、アタゴオルってもっと朴訥な世界だと思っていたのですよ。ところが冒頭から一種都会的な情景を見せられて少しひいてしまいました。(山寺宏一がヒデヨシ役だというのも違和感が。私のイメージでは塩谷浩三だったので)

 それでも、敵役の植物女王ピレアがアタゴオルを征服する所まではテンポもよかったし、「案外拾い物かも」とも思ったのですが・・・。

 ところが、ヒデヨシ達がピレアの城に乗り込む辺りから急に失速。個人的な意見ですが、ヒデヨシの様な「永遠のアウトサイダー」は敵役相手にテーマを語るような役回りはそぐわないと思うのですよ。
 でも、この世界はヒデヨシ中心で回っているしなぁ。バランスが大事なのでしょうか。この作品はそのバランスをとるのに失敗した様な印象をうけました。

でも
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2006年10月27日

『父親たちの星条旗』を(試写会で)観る(10/24)

【原案】ジェイムズ・ブラッドリー ロン・パワーズ
【脚本】ウィリアム・ブロイレス,Jr ポール・ハギス
【監督】クリント・イーストウッド
【出演】ライアン・フィリップ ジェシー・ブラットフォード
    アダム・ビーチ

【評点】80点

 観ていて切なくなった。

 物語が、
  ・硫黄島での戦闘
  ・「英雄」に祭り上げられ、戦費調達の為、全米を周る日々
  ・「英雄」の息子が父について取材をする姿
 の3つの違う状況をめまぐるしく場面転換する為に物語を把握する事が一筋縄ではいかないのが難点です。しかし、「硫黄島のシーンは心的外傷によるフラッシュバックを再現した」とも解釈できない事もありません。もし、それを意図して行ったとするなら、監督の手腕は相当なものだと言わざるをえません。

 作品としての視点は硫黄島の戦闘よりも、その後の「英雄」として祭り上げられ、国家に骨の髄までしゃぶり尽くされ苦悩する3人の姿に重点が置かれていると思います。とはいえ硫黄島の戦闘が凄惨なものであるからこそ、苦悩する「英雄」達の姿を見て切なくなるのだと思いますし、「国民と国家(若しくは国家に属する政治屋)の関係とはなんなのか?」とか、「実際に戦う兵士と戦う事を命令するもの(または戦場にいない国民)の温度差」など、いろいろと考えさせる作品だと思います。

 そして、この事は今も問われているとも。偽りの理由でイラクへ兵士を送った某国の大統領然り、「人生いろいろ」と物事を茶化す事しか知らないペテン師然り、『美しい国』とほざいている某国の元首然り。
もっとも、この作品はこいつらには

 永久に理解できないだろうけどね。

ところで
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2006年10月23日

『ブラック・ダリア』を観る(10/22)

【原作】ジェイムズ・エルロイ
【監督】ブライアン・デ・パルマ
【出演】ジョス・ハートネット スカーレット・ヨハンソン
    アーロン・エッカート ヒラリー・スワンク
(オフィシャルHPはこちら

【評点】60点
 私は原作を読んでいません。それを踏まえたうえで。
 この作品において【ブラック・ダリア事件】はひとつのきっかけに過ぎません。【ブラック・ダリア事件】を取り巻く人々が持つ、闇の部分をぶちまけた作品だと思います。

 なので、【ブラック・ダリア事件】が発生するまでが長いし、謎解き部分はセオリー通りのあっさり且つ駆け足。ミステリーに興味のある人は裏切られた気分になるでしょう。

 では、「闇の部分」はどうか? というと、確かにぶちまけてはいるのですが、そこに至るまでの心理描写が浅く、上澄み液をぶちまけているみたい。特に主役の刑事がなぜ「ブラック・ダリア」に魅かれていくのかが解り辛く、彼の行動原理に共感できないのはもちろん、理解するのも難しい。映像派の監督の限界点を見た様な気がします。

 ただ、話の構成や繋ぎは流石に上手いです。映像表現もスタイリッシュ。それを楽しむには良いかと。

 とはいえ、

 『LAコンフィデンシャル』には遠く及びませんな。
 
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2006年10月18日

『カポーティ』を観る(10/13)

【監督】ベネット・ミラー
【出演】フィリップ・シーモア・ホフマン キャサリン・キーナー
    クリス・クーパー クリフトン・コリンズJr.
(オフィシャルHPはこちら

【評点】65点
 作品の冒頭、パーティーシーンがある。そこではカポーティが話題の中心となって談笑しているのだが、そこでのカポーティの印象は

 なんて、嫌な奴だ。

 しかし、物語が進んでいくに従って、それは彼自身が幼少時から世間から誤解される事への一種の抵抗だという事が解る。
 その彼がとある片田舎で起きた殺人事件の犯人の取材をするのだが、彼はその犯人に一種のシンパシーを抱く。
 「この男の境遇は俺と同じだ」と。
 そういう想いを抱く一方で作家としての本能が告げる。
 「この本は売れる」
 その2つの相反する想いが次第に彼を蝕んで行く。一方では犯人に対して嘘を付き、一方では犯人の為に弁護士を手配する。また別の場面では犯人を助けたいと思い、かと思えば早い死刑執行を望む。そういった心理面の揺れ動きをカポーティ役のフィリップ・シーモア・ホフマンが好演しています。ただ、個人的には犯人役のクリフトン・コリンズJr.が一番光っていた様な気がします。

 で、なんで評点がこんなに低いのかというと、ひとえに私の勉強不足です。映画を見る前にカポーティその人の事をもっと知っておけば良かったと後悔しています。

 なので、この作品を観る時はカポーティの作品を読めとは言わないまでも、その人物像は把握しておく事をおすすめします。

 できればパンフレットは始まる前に読みましょう。

 
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2006年10月10日

『レディ・イン・ザ・ウォーター』を観る(10/7)

【監督】M・ナイト・シャマラン
【出演】ポール・ジアマッティ ブライス・ダラス・ハワード
    ジェフリー・ライト サリータ・チョウダリー
    M・ナイト・シャマラン
(オフィシャルHPはこちら

【評点】35点
 ネタバレですが最初に言っておきます。

 どんでん返しはありません。

 この監督、作品を重ねるに従って『精神性の追求』の色が濃くなっている様に感じます。それと反比例するようにエンタテイメント性は薄くなっているかと。
 そのせいか、物語自体は単純だし、物語としての演出も平板。正直、面白みもドキドキ感もありません。また『精神性の追求』と言っても、そういうものはとてもパーソナルなもので、この作品が発するメッセージを受け止めたとしたとしても、それに共感(シンクロと言った方が正確かも)しない限り感動は生まないと思います。
 おそらくはこの映画のテーマは『心の傷と癒し』なのだと思います。ですが、前述の通りシンクロしない限り感動しない作品なので、大部分の観客はそのテーマを真に感じる事が出来ない(私もできませんでした)。この事は不特定多数を対象にする映画というメディアにとっては自殺行為の様に私には思えてならないのですがねぇ・・・
 この先シャマラン監督が『精神性の追求』の方向に重心を移していくのなら、個人的にはついていくのは辛いですね。

 そうそう、主演のポール・ジアマッティ、スタッフロール見るまで判らなかったよ。『シンデレラマン』のマネージャー役とはえらい違い。化ける役者だなぁ。

もうひとつ減点材料
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2006年10月03日

『グエムル −漢江の怪物−』を観る(9/23)

【監督】ポン・ジュノ
【出演】ソン・ガンホ ピョン・ヒボン パク・ヘイル
    ペ・ドゥナ コ・アソン
(オフィシャルHPはこちら

【評点】65点
 正直言って評価の分かれる作品だと思う。
 配給元の宣伝が的外れもいいところなので、「怪獣映画」を期待して観に行った人は駄作に映ると思う。なぜなら【日本の怪獣映画のセオリー】で撮られていないからだ。

 日本の怪獣映画の大部分は怪獣を中心にマクロな視点で描かれている。だから、作品世界の全体像も解りやすい。しかし、この作品は「怪物に娘をさらわれた家族」という非常にミクロな視点で描かれている。しかも、その視点にブレがないので、軍や警察等の動きというのは家族の視点を通してしか知る事ができない。
 なので、『怪獣とそれに対する人々の群像劇』的な作品だと思い込んで観ると完全な肩透かしを喰らってしまう。どちらかというと『宇宙戦争』に近い作品だと思う。

 で、私の場合。私はこの監督の前作『殺人の追憶』を観ているのだが、それを踏まえてこの作品を観ると「らしいなぁ」というのが率直な感想。とにかく、この監督、観客の予測をかわすのが大好きらしく、ここ!という場面でそれをやってくれる(それも笑いの方向で)。それが楽しいといえば楽しいのだけど、知らない人は戸惑うだろうなぁ。

 もうひとつ前作と比べる話をすると『殺人の追憶』では登場人物の心理面の動きの描写が絶妙だったのに対し、今回は心理面の描写が希薄だったのは残念。

 でも、グエムルが漢江の川原を蹂躙するシーンは圧巻。カメラワークや演出も日本の怪獣映画にはない斬新さを持っていて、「セオリーに安住したらあかんよなぁ」と今更ながら思いました。

 あと、ソン・ガンホって
 
 情けない男を演じさせたらピカイチだなぁ。

 
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2006年09月03日

『ユナイテッド93』を観る(9/2)

【監督・脚本】ポール・グリーングラス
【出演】JJ・ジョンソン ゲイリー・コモック
    ポリー・アダムス
(オフィシャルHPはこちら


【評点】85点
 一瞬たりとも目が離せなかった。
 5年前の9・11同時多発テロは、ほぼリアルタイムでニュース番組を見ていた。ワールド・トレード・センター(以下WTC)に2機目のユナイテッド175便が激突するのも、WTCが脆くも崩壊するのも。
 あの時の衝撃は忘れていないと思っていた。この作品を観るまでは。

 私は作品の前半部、ユナイテッド93便がハイジャックされる前のあるシーンに戦慄を覚えた。

 この便には日本人が乗っていたのである

 もちろん、当時のニュースでその事は知っていた。しかし、この作品を観るまでは、その事をすっかり忘れていたのである。「人は忘れる事が得意な生物だ」と誰かが言ってたけど、これほど重要な事件なのに、人の記憶は薄れていくものだと痛感した。

 この作品のテーマは「忘れてはいけない」だと私は思う。だからこそ、遺族や当時の当事者に取材を重ね、出来るだけ事実に沿う様に綿密に構成されている。そこには生まれながらのヒーローなどは存在しないし、絵に描いた様な悪役も存在しない。政治的なメッセージさえも存在しないのだ。

 しかし、だからこそこの作品は心に突き刺さる。乗客達はヒロイズムではなく『生きるため』に最善を尽くした。少なくとも私はそう感じた。それは私だけが持つ感想かもしれない。おそらくこの作品を観た人全てが違う感想を抱くだろう。それが監督の狙いであり、そしてその狙いは成功している。

 決して娯楽作ではない。しかし、観るべき作品だと私は思う。
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2006年08月27日

『時をかける少女』を観る(8/26・暫定版)

【原作】筒井康隆
【監督】細田守
【脚本】奥寺佐渡子
【声の出演】仲里依紗 石田卓也 板倉光隆 原沙知絵
(オフィシャルHPはこちら


【評点】75点
 観終わった直後の感想は「いいなぁ」。
 話の破綻が起こりそう(特に物語後半)で、最後まで起こらなかった(もしくは見せなかった)よく練られた脚本。
 『タイムリープ』という事象がなければ、ごく普通の青春の一部を切り取った感じの日常と、『タイムリープ』という非日常。相容れない2つの風景を違和感なく組み合わせていくという絶妙な演出。
 そして、ラストに向かって自然にストーリーを収束させていく素晴らしさ。
 最近の日本アニメ作品が失ってしまったものが、この作品にはあると私は思います。ここ数年観た日本アニメ映画の中でトップクラスに入る出来でしょう。

 個人的には、原作や大林宣彦版『時をかける少女』(もう20年以上前になるんですね)の系譜をきちんと踏襲しているのが、とても嬉しい
 そして系譜を踏襲しているからこそ、この作品における芳山和子の存在が生きてくる。この物語は紺野真琴の物語であると同時に芳山和子の物語でもあると私は思っています。
 芳山和子が、ここに至るまでの過程に想いを馳せる、これは大林宣彦版『時をかける少女』を原体験に持つ者の特権ですね。そして、この事を可能にしてくれた細田監督に拍手。

 でも、それだからこそ、芳山和子は原田知世に演じて欲しかったなぁ。
タグ:映画 アニメ
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