2011年12月06日

完全なる報復 (2011/1/25)

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完全なる報復 - goo 映画



 拘置所からの殺人は可能なのか? という視点は面白く新鮮。種明かし部分で拍子抜けの感もありますが、種明かしまでは、色々と思いを巡らせる事が出来、見応えがあります。

 また、綿密な報復計画と、計画の為に数年という年月をかける主人公の執念と、粘着質な性格に戦慄を覚えます。

 ただ、結果的に主人公が罰を受けないというラストは、「法社会の否定」というメッセージを観客に与えてしまいます。確かに法には不備もあるし、理不尽でしょう。そういう意味で「法社会の矛盾」を問題提起する意義は感じます。
しかし、だからといって、法を破ってまで報復を行う事、なおかつ罰する事をしないという事は、法社会の否定、ひいてはテロリズム(現に主人公の行う事はテロ以外の何者でもありません)の肯定にもつながり全く共感できません。

【評点】55点
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2011年11月25日

蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH (2011/1/19)

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 ストーリーがTVシリーズの後日の話となっているので、前段階としてTVシリーズを観ていないと話についていけないでしょう。(更にはTVシリーズ放映から年月ほ経ているので、復習も必要でしょう)

 世界に対する自らの存在意義について、フェストゥムとの禅問答の様なやりとりや、前世代から次世代への伝達儀礼が話の根幹となっている点等、内容は濃いものがあります。

 しかし、ただでさえ哲学的で難解な内容。それを伝える為には尺が短すぎる気がします。結果、少し詰め込み過ぎで上手く伝わっていない印象をうけました。
 とはいえ、それを伝えようとするスタッフの意気込みは伝わってきて、心に響くものがありました。

【評点】60点

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2011年11月23日

トロン:レガシー (2011/1/14)

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 電脳空間での物語という3Dにうってつけな題材であるにもかかわらず、全く3D感のない3D映像

 更には、あまりにもステレオタイプで陳腐な電脳空間の表現方法。もともとの『トロン』はストーリーはともかく、その電脳空間の表現方法が(当時としてはとはいうものの)斬新だった。その心意気を全く継承していない時点でダメである。

 また、電脳世界における社会構造等の世界設定が前時代的で貧困。「完璧な世界」を作ろうとした結果が、何故帝政ローマ社会の模倣となってしまうのか?
 お題目は立派だが、提示している事柄に保守的なものを感じてしまい、なにひとつとして「新しいもの」がない。
 もともとの『トロン』同様、ストーリーに期待はしていなかったが、世界観の構築が旧態依然の考え方だった事に、失望を覚える。

 駄作という評価しかありえない。

【評点】15点
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2011年10月25日

ロビン・フッド (2011/1/11)

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 主人公のロビン・フッドの主体性が全く感じられず、感情移入はなかなかしにくいです。

 当時の風俗は再現しているのかもしれませんが、話の流れがとにかく不自然。周りの状況に流されていたら、こうなりましたって感じ。
でもって、実はロビン・フッドは! ・・・て言われても、ねぇ。

 目立つはジョン王の道化っぷりばかりなり。

 ラストのフランスとの決戦場所も、御都合主義を通り越して御粗末で失笑。
いくらなんでも、あんな狙い撃ちしてくださいって言ってる様な場所に上陸はせんでしょ。
 戦闘シーンは見応えはありますが、ただそれだけの映画ですね。

【評点】35点
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2011年10月23日

モンガに散る (2011/1/3)

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 物語冒頭の少年達が友人になる過程には違和感はあります。
しかし、固い絆と若さ故の脆さという二律背反を抱える友情の特異性を丁寧に描いています。

 少年達が周りの新しい波に曝され、翻弄され足掻く、感情と理性が自分の中でも友人との間でも衝突する。
その過程や、それらがもたらす結果が、たまらなく切ないですね。

【評点】70点
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2011年10月22日

白いリボン (2010/12/28)

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 モノクロの画面、似た風体の登場人物、説明台詞一切なしの演出等、とにかく観客に優しいくない映画です。まぁ、これがハネケだと言われればそれまでなんだけど。前作の『隠された記憶』なんてもっと優しくなかったし。

 という訳で、初めのうちは登場人物の把握にさえ苦心する作品ですが、その為に頭を休める暇が無く集中できる作品でもあります。カウチポテトで観る作品ではありませんな。

 村という閉鎖社会にある、絶対的な上下関係、差別意識、劣等感、あらゆる悪意が澱の様に溜まっていく様に戦慄を覚えます。

 ただ、ラストはモヤモヤ感が残りますね、やっぱり。

【評点】55点
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2011年10月19日

アメリア 永遠の翼 (2010/12/21)

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 女性冒険飛行家の草分けである、アメリア・イアハートの生涯を描いた作品。

 ですが、作品の中心にアメリアと、そのパートナーであるジョージ・パットナムとのロマンスを持ってきた為に、アメリア本人の業績や生き方の描写が薄い印象を受けます。
 特に最初の大西洋横断に赴く前のアメリアを全く描いていない、つまり、
彼女の空に対する情熱を持つきっかけを描いていないので、彼女の情熱を感じられないまま進行します。

 これじゃあ感情移入できないよ。

 その他にも、彼女と彼女の後継者的人達(例えばエリノア・スミス)との関係描写が通り一遍だとか、所々に彼女に対するリスペクトを欠いた場面が見受けられます。
 
 ロマンス好きな人ならともかく、アメリアその人の人物像や空好きの方には、お薦めできませんね。

【評点】40点
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2011年09月20日

エクスペリメント(2010/12/10)

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 人の価値観というものは依存関係を与えられると簡単に崩れていく。
それが、拘禁実験という特殊な場所を舞台に静かな恐怖で描かれています。
 この作品の象徴ともなる、価値観が崩れ豹変する人物を演じるフォレスト・ウィテカーが流石です。
ただ、彼に支配される側、価値観の変容と闘う側の描写が若干弱いのが残念です。

【評点】65点
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2011年09月19日

義兄弟(2010/12/6)

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 主人公の2人は生い立ちや境遇こそ違え、分断国家が故に猫の目の様に変わる国策に翻弄されていくという点では立場をひとつにします。
そんな2人が共同行動をする訳ですが、面白いのは自分は相手の素性を知っているが、相手は自分の素性を知らないと思い込んでいる点です。なので、何とかして相手を出し抜こうとする様が、見ているこちらとしては事情を知っている故の、そこから醸し出される2人のなんとも言えない空気感が微笑ましくも哀しく思えます。

 若干、ご都合主義の点もありますが、難しくなりがちな設定を力の抜けた演出で魅せています。

【評点】70点
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2011年07月23日

クロッシング (2010/12/01)

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 邦題の「クロッシング」は主要登場人物3人の交差を意味しているとの事ですが、実際にはこの3人が【クロッシング】する事はなく、そういう意味では期待外れかもしれません。
ただ、この3人が善と悪との境界線を行き来しているという意味での【クロッシング】という解釈なら、かなりしっくりきますね。
 そういう解釈なら、善と悪との境界線をフラフラしている3人の刹那さが際立って見えてきます。

 冒頭シーンの麻薬売人の
「善か悪かじゃない、より善かより悪かが問題なんだ」
が、この作品の全体像を暗示しています。

【評点】60点
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