2011年10月22日

白いリボン (2010/12/28)

公式サイトはこちら

 モノクロの画面、似た風体の登場人物、説明台詞一切なしの演出等、とにかく観客に優しいくない映画です。まぁ、これがハネケだと言われればそれまでなんだけど。前作の『隠された記憶』なんてもっと優しくなかったし。

 という訳で、初めのうちは登場人物の把握にさえ苦心する作品ですが、その為に頭を休める暇が無く集中できる作品でもあります。カウチポテトで観る作品ではありませんな。

 村という閉鎖社会にある、絶対的な上下関係、差別意識、劣等感、あらゆる悪意が澱の様に溜まっていく様に戦慄を覚えます。

 ただ、ラストはモヤモヤ感が残りますね、やっぱり。

【評点】55点
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2011年10月19日

アメリア 永遠の翼 (2010/12/21)

作品紹介はこちら
アメリア 永遠の翼 - goo 映画


 女性冒険飛行家の草分けである、アメリア・イアハートの生涯を描いた作品。

 ですが、作品の中心にアメリアと、そのパートナーであるジョージ・パットナムとのロマンスを持ってきた為に、アメリア本人の業績や生き方の描写が薄い印象を受けます。
 特に最初の大西洋横断に赴く前のアメリアを全く描いていない、つまり、
彼女の空に対する情熱を持つきっかけを描いていないので、彼女の情熱を感じられないまま進行します。

 これじゃあ感情移入できないよ。

 その他にも、彼女と彼女の後継者的人達(例えばエリノア・スミス)との関係描写が通り一遍だとか、所々に彼女に対するリスペクトを欠いた場面が見受けられます。
 
 ロマンス好きな人ならともかく、アメリアその人の人物像や空好きの方には、お薦めできませんね。

【評点】40点
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2011年09月20日

エクスペリメント(2010/12/10)

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 人の価値観というものは依存関係を与えられると簡単に崩れていく。
それが、拘禁実験という特殊な場所を舞台に静かな恐怖で描かれています。
 この作品の象徴ともなる、価値観が崩れ豹変する人物を演じるフォレスト・ウィテカーが流石です。
ただ、彼に支配される側、価値観の変容と闘う側の描写が若干弱いのが残念です。

【評点】65点
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2011年09月19日

義兄弟(2010/12/6)

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 主人公の2人は生い立ちや境遇こそ違え、分断国家が故に猫の目の様に変わる国策に翻弄されていくという点では立場をひとつにします。
そんな2人が共同行動をする訳ですが、面白いのは自分は相手の素性を知っているが、相手は自分の素性を知らないと思い込んでいる点です。なので、何とかして相手を出し抜こうとする様が、見ているこちらとしては事情を知っている故の、そこから醸し出される2人のなんとも言えない空気感が微笑ましくも哀しく思えます。

 若干、ご都合主義の点もありますが、難しくなりがちな設定を力の抜けた演出で魅せています。

【評点】70点
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2011年07月23日

クロッシング (2010/12/01)

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 邦題の「クロッシング」は主要登場人物3人の交差を意味しているとの事ですが、実際にはこの3人が【クロッシング】する事はなく、そういう意味では期待外れかもしれません。
ただ、この3人が善と悪との境界線を行き来しているという意味での【クロッシング】という解釈なら、かなりしっくりきますね。
 そういう解釈なら、善と悪との境界線をフラフラしている3人の刹那さが際立って見えてきます。

 冒頭シーンの麻薬売人の
「善か悪かじゃない、より善かより悪かが問題なんだ」
が、この作品の全体像を暗示しています。

【評点】60点
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